見出し・リード・事実・補足。英語圏に通る型
英語圏のプレスで通じやすい、見出し・リード・事実・補足の4ブロック構成を解説します。
更新 2026-10-07 ・ PR PASSPORT編集部
英語圏のビジネスニュースでは、読み手が途中で離脱しやすいです。だからこそ、情報の順番が重要です。私たちが勧める型は、見出し・リード・事実・補足の4ブロックです。
見出し 何が起きたかを一言で
見出しは、評価ではなく事実を置きます。「革新的な」より、「何を、誰向けに、いつ始めるか」です。
長くなりすぎないことも大切です。詳細は本文に回します。
リード 最初の2〜3文で骨格を出す

リード(冒頭文)では、次を早めに出します。
- 誰が(会社名と一行説明)
- 何を発表したか
- いつからか
- だれに関係するか
ここを美辞麗句で埋めると、編集部は続きを読みません。
事実 検証できる情報を箇条書きで
本文の中核は事実です。次を短く並べます。
- 製品・サービスの内容
- 対象市場と提供条件
- 数字(定義付き)
- 提携先・拠点・スケジュール
- 責任者の短いコメント(感想より方針)
事実と意見を混ぜないのがコツです。意見はコメント欄に閉じます。
補足 用語・文化・会社概要
補足では、初出用語の説明、日本独自制度の短注釈、会社概要を置きます。
問い合わせ先、資料URL、画像の置き場もここにまとめます。記者が追加で探さなくて済む状態が理想です。
日本語原稿での使い方
英語にする前に、日本語で4ブロックに並べ替えます。翻訳は並べ替えのあとです。
国内向けの長い背景説明は、補足へ移します。リードを圧迫しないためです。
| ブロック | 置く内容 | よくある崩れ |
|---|---|---|
| 見出し | 何が起きたかを事実で | キャッチコピーだけ |
| リード | 誰が・何を・いつ・誰向け | 挨拶とビジョンだけ |
| 事実 | 検証できる情報 | 事実が本文の後半に埋もれる |
| 補足 | 用語・文化・会社概要・窓口 | 略語の初出説明がない |
よくある崩れ方
- 見出しがキャッチコピーだけ
- リードが挨拶とビジョンだけ
- 事実が最後の方に出てくる
- 補足がなく、略語の初出説明がない
略語は、初めて出すときに正式名称を添えます。英語圏では特に嫌われます。
日本語から英語にするときの注意
4ブロックは、日本語の段階で完成させます。英語にしてから並べ替えると、用語がゆれやすいです。
また、日本語の「ですます」の丁寧さが、英語では冗長に見えることがあります。リードは短く、事実は箇条書きで支える方が読みやすいです。補足に会社概要を置き、本文を圧迫しないようにします。
4ブロックを社内テンプレートにする
個人のセンスに頼らず、見出し・リード・事実・補足を社内テンプレートにします。新しい発表のたびに、空欄を埋める運用です。
テンプレートがあると、事業側が書いてきた原稿のどこを直すかも明確になります。リードがビジョンだらけなら事実へ移す、補足が無いなら用語説明を足す、と判断できます。英語圏向けと書くと構えますが、要するに「先に結論、あとに根拠」です。日本の読者にも読みやすい型なので、国内版の改善にも使えます。型は縛りではなく、手戻りを減らす道具です。
日本企業向けの実務メモ
見出し・リード・事実・補足の型は、英語圏だけでなく、東南アジアのビジネス読者にも有効です。長い背景説明を好む文化でも、記者の締切は短いです。先に骨格、あとに補足の順は変わりません。社内テンプレートにするときは、各ブロックの文字数目安を決めると使いやすいです。見出しは短く、リードは2〜3文、事実は箇条書き、補足に用語と会社概要。これだけで、事業側原稿のどこを直すかが明確になります。英語化のタイミングは、日本語で4ブロックが完成してからです。未完成のまま翻訳すると、用語ゆれと手戻りが増えます。型は創造性を殺すためではなく、確認可能な品質を保つためです。
関連して押さえること
このテーマでは、完璧な大計画より、確認可能な一次情報を先に置くことが効きます。私たちが勧めるのは、既存のプレスを事実型に直し、多言語で見に来られる状態をつくる順序です。媒体への個別交渉はそのあとに回せます。売り上げや掲載を約束する文は書かず、読者が検証できる材料を渡すことに集中します。まずは1本、公開前の確認まで通してみてください。社内では、誰が固有名詞を通し、誰が数字を通し、誰が最終公開するかを決めておくと、再発防止になります。
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